ころすけのお金のお話

投資初心者の投資初心者による投資初心者のための投資関連ブログです。米国株を中心にETFと投資信託でコツコツ積立中。専門知識はなくても投資で資産形成は出来る時代になりました。

【製造業における品質の重要性】製造品質を維持する根本的な事


最近ニュースでよく聞く、無資格不適正検査や、データ改ざん問題。
大手メーカーでどんどん出てくる不祥事に、取締役が頭を下げている場面が多く見られています。
昔からの企業体質が、露骨にでている気がします。
ですが、この事実に反して造られた素材や製品に重大な問題が起きた、という報道になると急激に減ります。
それは、最低限の品質は守られているからだと推測します。
それは何故かなのか。

製造業の本質

そもそも製造業にとって、品質の良い製品を作る事は極めて重要なミッションです。
それは、製造業であるが故に当たり前の事であり、より高品質な製品開発を行っていく事が、事業競争で勝つ為のメソッドだからです。
では、どうすれば製品が良くなるのか。
【厳しい検査を設ければよい、品質保証部門を強化する】
と思う人は少なからずいます。
ですが、これでは高品質な製品を作る事は不可能です。

品質とは何なのか

品質の本質とは。
消費者から見た品質はモノ・サービスの良さとなります。
ですが、製造業における品質とは損失が少ないということに尽きます。
これは品質工学における定義であり、絶対的な事になります。

高品質=損失が少ない

高品質とは、損失が少ない事と定義されています。
損失というと、イメージされるのはお金・コストだと思います。
つまり、損失するコストが少なければ品質は良いということになるのです。
このことから、冒頭に述べた厳しい検査や、品質保証を徹底的に強化しても品質が良くなる事には繋がらないのです。


企業における重大損失

では、企業にとってコスト以外の損失として何があるのか。
それが【社会的損失】です。
これは顧客を失う事による、重大な事であり企業存続に関わることです。


品質保証の定義

製造業において、品質不良が原因で問題が起きた場合は甚大な社会的損失を招きます。
その為に、品質保証は重要です。
ですが、品質を保証するという事はどういう事なのか。

誰が品質保証をしているのか

保証とは、間違いがない・正しい・責任を持てるという事です。
これは品質保証部門だけが行うことではありません。
製造に携わる全ての人間が納得して、初めて品質保証が出来ます。


関わった全ての人が100%保証して成り立つ

関わった人が、各々の責任を100%果たしていく事で品質は保証されます。
もし仮に、12工程に分かれている製造業で12人が関わったと想定します。
その全員が100%ではなく、90%ぐらいOKだろうと仕事を進めていきます。
すると、どうなるのか。
90%×90%×90%×90%×90%×90%×90%×90%×90%×90%×90%×90%=28%
28%の品質でしかモノは完成しません。
たった28%しか信頼の無い製品に対して、安心安全などあるわけがありません。
このことから、既存に存在する大手製造業はほとんどの工程で99%に近い品質で仕事が行われているため、品質不良が少ないのです。
これは、ロボ等を使用する事で限りなく100%に近づけているのが前提の話ですが。
ちなみに、リコールは製造方法や、耐久制度問題により、企業が自主回収するためのモノなのでここでは割愛します。


先進国における製造品質基準は極めて高い

米国や、日本、欧州のトップメーカーが作る品質はとても高品質です。
これは、事業の品質=信頼を企業間、又はメーカーと消費者との繋がりを継続させるためにも、大変重要な事であるという認識があるからです。
一度失った信頼を取り戻すのは、そう簡単にはいかないのです。


品質基準が高い故の最低保証

現在の製造業に求められるいる技術レベルはとても高いです。
マニュアル等を細かく読み解いていくと、常軌を逸したレベルで高い要求のものもある。
飾りつけだけで、何故こんなにも品質が求められるのか。
ボタン1つで、何故そんなにも高品質な材料を使うのか。
製造業に深く携わる人がいれば、誰もがこう思うはずです。
ですが、この事で不良品に繋がらず顧客満足度が下がっていないのも事実なわけです。
その最低限の品質を顧客が求めているのであれば、対応していかなくては生き残っていけないのです。
今回に見る、不正行為とは直接関係ないことなのかもしれません。
ですが、高額で高品質な製品は非常に高いレベルの水準を掻い潜ってきたモノたちだということ。
その事を認識する良いきっかけにならないでしょうか。
だからと言って、不正が許される訳ではないですがね。

米国企業の製造マニュアルはとても厳しい

米国の製造マニュアルは事細かに指定がされており、ペン1つ取っても指定してきます。
たかが下書きする油性ペン一本ですら、スペックやメーカーを決めてくる。
ですが、ココに米国が勝ち残ってきた理由が全て集約されていると思います。


米国大型企業は管理体制が徹底している

これは米国企業だけではありませんが、米国企業が提携先に出す要求はとても厳しいモノが多いです。
それは、自社で目の届く範囲に限界があるからです。
海外色んな先々で、提携企業があるからこそ、しっかりと全てを決めておく必要があるわけです。
米国を代表する航空機産業の雄ボーイング
1つの製品を作りあげるのに、世界にサプライヤーが200社以上が関わっているなんて当たり前です。
その全てを管理するのは、相当大変。
だから全てにおいて、決めてしまえば求める品質が大きく変わる事はないと考えているわけです。

日本も凄いがまだまだ甘い

日本で製造業といえば、トヨタ自動車が思い浮かびます。
トヨタのサプライヤー向けマニュアルと、ボーイングのサプライヤー向けマニュアルを見比べれば、まだまだ日本は甘いなと感じさせられる事が多いです。
突き詰めると、トンチを利かせてどうにでも解釈できるマニュアルが日本。どう頑張っても手順を逸脱できないマニュアルが米国。
どちらの方が安全で、どちらの方が問題があった時に対応しやすいでしょうか。
最終的な答えが、米国株投資に繋がると思います。
やはり、何においても米国は強い。
国内製造業の不正問題は、さらに米国との格差を広げていくキッカケになりそうです。