ころすけのお金のお話

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【コンテナ革命】「便利」の先に待っているもの

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時代、業界、関係なく人々は常に便利なモノを追い求めます。

「より良く」「より便利に」「みんなが幸せに」

ビジネスというのは、そういった顧客ニーズに応えるために技術開発、設備投資、試行錯誤などを繰り返すことで、今より新しいモノを産み出していきます。
多くの場合、1社のみで顧客ニーズを最初から最後まで全てを満たすことができません。
そのため、それぞれの得意分野に特化した企業同士が連携して複雑な連携を構築します。
この事を、バリューチェーンと呼ぶそうです。

それは最適化され、サービスを提供するためになくてはならない企業群になります。
顧客がそのサービスを求める限り、バリューチェーン自体が根本的に大きく変わることはありません。

大きく変わる時は、顧客からの要求が既存のサービスを超えてきた時です。
既存のサービスでは顧客満足度を満たせないため、企業はさらに新しいサービスやモノを提供しようとします。
そんな時に、パラダイムシフトが起こります。

認識や思想、社会全体の価値観などが革命的に変化するのです。




コンテナが起こしたパラダイムシフト

昔々、1950年代にコンテナという箱を作ったことによってパラダイムシフトが起きました。
それはモノを運ぶ輸送というビジネスの産業構造・企業などの構成要素に劇的な変化をもたらしました。

【コンテナ革命】と呼ばれるそのパラダイムシフトは、20世紀最大のイノベーションと呼ばれ、物流業界だけでなく世界経済に多大な恩恵をもたらしたのです。

しかし、このコンテナと呼ばれる箱。
モノを運ぶための箱が発明されてしまったせいで、先進国は不況に陥ったのです。


箱の発明が不況の原因

ざっくりの計算なので、誤差は割愛して下さい。

中国:上海〜東京湾までコンテナで30トンの荷物を運ぶと、約30万円の輸送コストがかかるそうです。
北関東の工場から東京に同じ、30トンの荷物を30万円で運んでくれるでしょうか。

答えはノーです。
輸送コストは後者の方が莫大にかかります。

つまりは、コンテナを使用して海上での輸送をする事の方がコスパがいいのです。

海上輸送が異常に安くなったせいで、人件費の安い国でモノを作り輸入するということが、低コストで実現出来るようになってしまったのです。


負のスパイラルが完成する

コンテナという画期的なを作ったことにより、このような負のスパイラルが起こり、ますます景気は悪くなりました。

当時人々のため、企業のため、社会のため、国のため、世界のために発明されたコンテナは、先進国に不況という悪魔を連れてきてしまったのです。


ホームランだったはずが自打球に

コンテナの発明は凄すぎました。
産業全体を変えてしまうほどの、変革をもたらしたのです。

時間や、コストは今までのそれを遥かに凌駕して一気に普及しました。
しかし、コンテナの発明が自分の首を絞めることになります。

コンテナ輸送のために高速輸送船や、大型輸送船を開発した時期とオイルショックが重なり自分の会社を倒産させてしまいます。

自分の発明が生み出した、産業変革の大きなスパイラルに巻き込まれてしまったわけです。

世界の景色を変えて、誰も想像していなかった未来に来てしまったのです。


「便利」が悪魔を連れてくる

音楽産業もパラダイムシフトは起きています。

1990年代は音楽はCDという形で店舗で物理的に購入されるものでした。
ですが、時代が進みCDとして購入をしたものに入っているデータを、よりコンパクトなMDに保存して聞くようになりました。
これにより、音楽を持ち運ぶという新しい概念が人々に定着し始めました。

そして、インターネットの普及のタイミングと重なり、音楽をデータとして認識するようになったのです。

これが大きな意識革命となり「データ」としての音楽が歩きだします。

この事により、CDの概念が変わりました。


CDの在り方が想像しなかったものに

CDは音楽を聴く媒体ではなく、あくまでも「音楽データを流通させるための媒体」として位置付けられるようになったのです。
レンタルショップが流行りだしたのもこの頃からでしょうか。

そして今では、CDの概念は「コレクションの為の現物品」としての役割しか果たしていません。
音楽はインストールという新たな武器を手に入れて「ダウンロード」がスタンダードになりました。
そして、今現在でこの世界を制したのはiTunesとiPod・iPhoneを普及させたAppleだと思います。


いつ起こるかわからないパラダイムシフト

技術革新が日々進む世の中。
明日何が変わっているかわかりません。
ビジネスというものは、冒頭にも述べたように

「より良く」「より便利に」「みんなが幸せに」

という事を考えて成り立っています。
ですが、その裏側にはそれを求めている消費者がいます。
そのため企業は応えようとするし、他社より良いものを提供しなければ衰退していきます。

ワイドモートと呼ばれる、参入障壁が高いビジネススタイルを持っている企業でもパラダイムシフトには対応できません。
なぜなら常識がガラリと変わってしまうからです。

※自動車という概念が、古くなるような乗り物が開発されたら。

※クレジットカードが持つ概念を変えてしまうような決済方法が誕生したら。

※荷物が全て無人で配達される日が来れば。

※石油燃料を必要としない世の中が来れば。


どれも常識で考えれば実現は遥か先だと思いますし、石油に至っては不可能だと思います。
ですが、パラダイムシフトとは想像もしなかった結末を生みます。
「まさかこんな事になるとは」という過去を振り返る時が来るかもしれません。

便利を求めるあまりに、知らず知らず自分の首を絞める天才がいつ現れるのか。
少し怖いですが、楽しみだったりもします。

個人的には、Amazonが良くも悪くも想像がつかなかった未来を連れてきてくれる事に期待しています。