【航空機業界は3強となるか】空の覇権は誰の手に

米仏2強は市場を独占できるのか

誰もが知る民間機航空メーカーといえば、アメリカのボーイング、そしてフランスのエアバスです。
これは誰もが認めざるを得ない揺るぎない事実であり、世界を見渡せばそれらの、もしくは傘下の機体が各国を飛び回っています。

朽ち果てた伝統勢にとどまらず、新興勢をも呑み込み続け、現在では2強と言われている両者。しかし、ここにきて新たな新興国の企業が勢いをつけてきています。それは、この約1900億ドルの航空機市場での規模の経済を本気で奪いに来ているメーカー。中国の “中国商用飛機” です。

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全てを取り込むことで伸びてきた先進国の航空機メーカー

ボーイングは去年から計画されていた、航空機メーカー “エンブラエル” の商用機部門の株式80%を取得しようと協議しています。現在、条件についてはなんとか合意に至りましたが、まだブラジル政府の承認を得る必要があります。
ですが、これに対しブラジル新大統領の発言は微妙な内容でした。「合併は好ましい」と言いながらも、政府が国営企業であるエンブラエルに対する支配力を失うことに懸念をしているからです。

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ボーイングがエンブラエルの株式取得に乗り出した背景には、去年記事にもしましたが エアバスがカナダの航空機メーカー “ボンバルディア” から100~130席の旅客機 Cシリーズの製造会社を買収したことにあります。
ボーイングとエンブラエルの合併が完了すれば、これで業界最後の小規模航空機メーカーが吸収されたということになり、歴史的にも大きなニュースになるはずです。

数年前まで、ボーイングとエアバスの空の覇権争いは霧が掛かったままでした。それは、ボンバルディアとエンブラエルが100席未満のリージョナルジェット機市場を支配していたからです。事実、ボンバルディアのCシリーズの登場で同じクラスのボーイング737型機やエアバスのA319型機は市場を奪われかけていました。そのためやや駆け足で買収に動いたというわけです。
航空機は規模の経済がものを言う市場です。そのため中国の航空機メーカーが及ぼす脅威をマーケットは過小評価している可能性があるかもしれません。なぜなら中国メーカーは現時点では技術で遅れていますが、規模はそこそこにあるからです。

ボーイングとエアバスが市場での優位を維持するためには、自分たちを取り巻く環境を利用することが重要です。使えるものは全て使い、空のマーケットのニーズにいち早く応えていくことが最善の選択となるからです。
エアバスがCシリーズの製造会社を買収してからすぐに、米国の大手格安航空会社ジェットブルーがCシリーズ60機を発注する意向を示して、機体を発注したことが明らかになりました。

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またボーイングはエンブラエルのブラジルのエンジニアを手に入れることで、採算性のある新しい中型機を設計できるチャンスが生まれることを期待しています。ボンバルディアとエンブラエルは、もっと政府の支援があれば本格的な競争相手になっていた可能性が十分にあるため、是が非でも手に入れたかった企業なのです。

未知数の存在である中国

中国大手の中国商用飛機(COMAC)がエアバスA320やボーイング737の対抗機種として開発したC919型機が昨年就航しました。
ボーイングとエアバスが手掛ける機体は、COMACよりも圧倒的に優れたおり、脅威となるにはまだほど遠いように思えます。そのため、ボーイングは合弁パートナーとしてもビジネスを展開しています。

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ですが、過去を振り返ると楽観視している場合ではありません。少し前まで、ボーイングはエアバスの事を「自国の政府から過剰な助成を受ける “取るに足らない競争相手” 」と見ていました。ですがA320の投入で事態は一転。政府による後押しを受けて、エアバスはボーイングと互角に渡り合える企業にまで成長してきたのです。
そして、同様 中国政府も助成金を中国商用飛機に提供しています。
C919に投じられた公的資金は少なく見積もっても70億ドルを超えています。これはボンバルディアのCシリーズ開発コストを上回り、エアバスA320の開発コストとほぼ同じです。ボンバルディアと異なり、COMACには巨大な中国という国内市場がある上、アジア各地やロシア、アフリカにも比較的容易に市場を拡大できる可能性があります。
現在、COMACが開発したC919型機には、中国の航空会社から約1000機注文が入っています。という事は約10年先までの製造が決まっているというわけです。
中国は、度々 世界から非難や批判を買うような製造を行ってきました。家電、自動車、スマホ、そして航空機。失敗を何度も繰り返して、モノになる商品を作ってきたのです。
“made in china” を見るとまだまだな商品も多いですが、意外にも高機能な商品も増えてきています。
もしかすると、中国メーカーとの競争は予想よりも早く訪れるかもしれません。ボーイング【BA】の株主として、今後も動向を追っていこうと思います。

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