相場考察

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今月の相場考察

日本市場

日経平均株価

出典:SBI証券

株価はここ3ヶ月の底から反発してきましたが、実質的な相場環境は良いとは思えません。
景気動向指数や実質GDP推移から見ても、政治的要因をポジティブに織り込んだ株価の動きであり、これまでも、これからもトランプ大統領の発言一つで過敏な反応がある相場のように思えます。

日本の株価指数に投資されている方は、発言毎にヒヤヒヤした場面が続きそうですね。

 

株価は反発したけれど景気は…

景気動向指数

出典:Bloomberg

 

先月に発表された、景気動向指数の基調判断は6年2か月ぶりに「悪化」です。

景気動向指数、基調判断6年2カ月ぶり「悪化」に | ロイター
内閣府が13日公表した3月の景気動向指数(速報値、2015年=100)は、指標となる一致指数が99.6となり、前月比0.9ポイント悪化した。同指数から機械的に決める基調判断は、従来の「下方への局面変化を示している」…

この報道時、数字は悪くなっているのにも関わらず株価は上がりました。
景気が悪くなってきたという判断から、消費税増税が延期になるだろうと市場は判断したからです。
しかし、実際はどうなのかわからないまま。このまま景気が回復に向かえば、結局のところ増税する訳ですから同じことなのでは。
とにかく良い材料はないのかと必死に探した結果だとすれば、今の株価は果たして正しいのでしょうか。

 

2019年第1四半期(1〜3月)のGDPは輸入・在庫除くとマイナス成長

1ー3月GDP、年率換算で2.2%増へ小幅上方修正 | ロイター
2019年1─3月期の国内総生産(GDP)2次速報値は1次速報値から上方修正されたが、その上振れ幅は小幅にとどまり、6月月例経済報告を作成する上での基本的な景気判断を変えるものにはならないとみられている。足元で…

本日発表された、2019年1─3月期の国内総生産(GDP)2次速報値は、前回から上方修正されて2.2%増となりました。

法人企業統計を反映して、1次速報ではマイナスだった設備投資がプラス転換しましたが、民間在庫や公共投資、住宅投資が下方修正されました。内需の寄与度はプラス0.1、外需はプラス0.4と1次速報と変わりません。輸入減少に伴う外需要因も前回と変わらないとのこと。ホントにそうなのか。

実質GDP推移

出典:VESTA

しかし、上の図を見るとわかりますが、今回発表された実質GDPの速報値に比べて、輸入在庫を除けばマイナスです。これは輸入マジックです。
GDPがプラスになっているのは、輸入が前期に比べて減ったために、総合的に足し算と引き算をしたらプラスだったというマジックの結果です。

結果的に、日本の経済を占う家計消費と企業設備投資はマイナスだということは理解しておいた方が良さそうです。政府の発表された数字と、それが作り出す雰囲気は正しいのでしょうか。
なんとしてでも増税に向けた数字作りなのかなと思ってしまいます。

 

 

米国市場

NYダウ

出典:SBI証券

強いぞNYダウ…?

なんだかんだでグイグイ戻ってきました。強い。
ですが波乱要因は消えていません。米中の貿易戦争に伴い、貿易に関する制限が増加しているのは懸念材料です。

単純に考えると、貿易戦争なんて実態経済に悪い影響しか無い訳ですから、このまま行けば急減速なんて事態にも。トランプ大統領は、この辺を巧みに操りたいがための発言が多すぎる気もします。

そのため、株価は発言一つでレスポンス良く反応するので、アクセルオンの発言に対して一気に吹け上がるエンジンに仕上がってきましたね。

 

雇用統計は悪かったけれど

米雇用統計、5月は7.5万人増に大幅鈍化 | ロイター
労働省が7日に発表した5月の雇用統計は、非農業部門雇用者数の伸びが大幅に鈍化したほか、賃金上昇率も予想を下回った。経済活動のモメンタム低下が労働市場に広がっていることが示され、米連邦準備理事会(FRB)…

アメリカ労働省が発表した5月の雇用統計は、非農業部門雇用者数の伸びが大幅に鈍化、さらに賃金上昇率も予想を下回りました。これにより、FRB(米連邦準備理事会)による年内に利下げするかもという観測の元、株価は好反発しました。

金利が据え置かれた今、ストーリーは2択です。
本当に金利が下がれば、市場は歓迎ムードですが、その待つ先は利上げ。
もし、インフレが急激に進み、次回のFOMCまでに統計等が好感触だと据え置き、または利上げ。

とにかくいずれにせよ、最終的にどこかで利上げをしないことにはその先に進めません。
実際に利上げとなるときには、市場はかなり下げそうですね。

 

逆イールドに今後も注視

3カ月物・10年物国債利回り差

出典:みずほ総研

逆イールド発生後に景気後退入りしているという話は有名です。
コレは景気後退の予兆とされており、長短金利差の年限の組み合わせは様々ありますが、3ヶ月物と10年物の組み合わせは景気後退の予測精度が高いとされています。特に1年後の景気後退予兆としては3ヶ月物と10年物の金利差が最も信頼できると、様々なところで用いられています。

1990年以降、3ヶ月物と10年物の間で逆イールドは今回を除き3回発生しています。
1998・2000・2006年に発生しており、短期間のうちに逆イールドが解消された1998年は景気後退入りを回避しました。

一方で、逆イールドが長期に亘った2000年と2006年は景気後退入りをしました。
今回の逆イールドは一旦解消されましたが、FRBが挙げる「不確実性」は完全には解消していません。再び発生するときには、楽観視できるような状況でないはずです。
まさかの事態に巻き込まれぬよう、幸運を祈ります。

 

欧州市場

イギリスFTSETM100指数

ドイツDAX30指数

出典:SBI証券

相変わらず景気は減速傾向

貿易摩擦、それに加えて世界経済の景気減速懸念、これらの要因によりヨーロッパの主要株式は下落基調です。

国外の環境の不安定化も、ヨーロッパ経済の景気減速の要因です。
さらに、ブレグジットを巡る英国政権の混乱と、イタリアの財政不安等の不透明感の高まっています。金融市場では安全資産への資金流入も加速。ドイツの10年国債利回りは過去最低水準まで低下してきました。

ドイツ10年国債利回り推移
出典:Bloomberg

 

EUの実質GDP成長率も冴えないので、ここから景気が持ち直すなんてことはなさそうです。
下振れするリスクの方が多いために、なかなかポジティブな材料が見つかりません。

欧州連合 実質GDP成長率

出典:CEIC

ブレグジットが大きく日々取り上げられていますが、その他にも表に出てきていない政治的要因、国策的要因は多いと思われます。EU関連への逆張りはどうなりますかね。

 

 

新興国市場

先進国株式と新興国株式の推移

出典:VESTA

続・貿易戦争物語

「新ピンポン外交」に陥った米中貿易摩擦 | 外交・国際政治
5月第2週にアメリカのトランプ大統領が発信した通商交渉における中国批判と関税引き上げに関するツイート以降、米中貿易摩擦は新たな段階に入ったといえる。トランプ大統領は側近の助言によって交渉妥結を先送りし…

新たなステージに突入した米中貿易戦争。
中国、そして中国企業との関わりが深まっている中、グローバルにビジネス展開する企業は試練にさらされます。
対象は中国だけでなく、仲良くビジネスしている人もダメということ。

トランプ大統領による追加関税引き上げ発言をきっかけに、アジアの株式市場は大幅下落。アメリカによる第4弾追加関税や、ファーウェイとの取引制限。さらには、メキシコからの輸入品への追加関税も示唆しています。
もう無茶苦茶です。

ファーウェイ社と取引が大きい企業

出典:VESTA

中国はアメリカへの態度を依然強く保ったまま。コメントでは「国家の尊厳」についても言及しており、今回のアメリカとのやりとりに腹を括った様子。交渉は長期化する可能性が高く、世界経済は確実に巻き込まれます。

 

第二次モディ政権、発進

インドSENSEX

出典:SBI証券

第2次モディ政権、閣僚名簿を発表 | ビジネス短信 - ジェトロ

現モディ政権が下院過半数超を獲得して、引き続きインドを引っ張っていきます。
選挙結果は予想を裏切らず、市場は反発。

第2次モディ政権の、58人の閣僚名簿を発表されました。このうち23人が新任となっており、構造改革が強く期待されています。
貿易戦争の影響をあまり受けない立場にいるインド。このまま外の嵐が収まることを願うばかりです。

 

最後まで読んでいただき ありがとうございました♫

ころすけ(@korosuke_money)

ころすけ

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