相場考察

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今月の相場考察

3、4月もなかなかの波乱が起きたマーケットでした。どうも、ころすけ(@korosuke_money)です。
今回はコロナが世界に及ぼした影響と、原油動向についてのまとめを少しだけ書いておこうと思います。
全世界の経済活動がほとんど停止しているし、原油先物価格がマイナスなんて普段ではありえない事が起っているのですから、今この瞬間は歴史の教科書に載るレベルの大大大事件の真っ只中です。ホントに凄いです…。

それではいきましょうか。本日もスタートです。

 

各国の株価指数

日経平均株価

NYダウ

上海総合指数
出典:SBI証券

 日本とアメリカは3月に直近の底をつけた感じで一時的なリバウンド。中国に関してはコロナウイルスを克服したかのような形で経済活動が一部再開しています。悪材料が出尽くしたかのような雰囲気がありますが、全世界的に景気後退となる確率が高く、状況は日々めまぐるしく変化しています。

1〜3月までの経済的な悪化は数字として発表されましたが、夏には4〜6月の数字が出てきます。この数字が予測より悪かったり、それまでに新たな懸念材料が次々出てくると、さらに状況が悪い方向へ変わる可能性があるため、慎重さは常に必要です。安易に逆張りをしてしまうと、こんなはずではなかったと言う事になりかねません。それぞれが取っている戦略を崩さずに淡々と行動する精神力が試されています。

各国の状況と新興国が抱える懸念

3月中旬以降、世界経済の見通しは急速に悪化。最大の要因は、感染防止のために本格的なロックダウン(都市封鎖)です。コレが欧米主要国に加えて新興国にも急速に広がったためです。
ロックダウンでエンターテインメント、外食・宿泊、輸送、教育などサービス関連の消費が急速に落ち込み、2020年の世界経済は、リーマンショック以来のマイナス成長となることが現実味を帯びてきました。

コロナウイルスについて、新興国での対応は先進国と同等の対応が出来ないため、その点についての懸念も大きいです。ブラジルの大統領の対応が批判されていますが、他の先進国と状況が違うということは理解しておくべきポイントの一つかもしれません。

新型コロナ死者5000人超に「だから何だ?」 ブラジル大統領に非難殺到
【5月2日 AFP】「So what?(だから何だ?)」。

ブラジルのボルソナロ大統領はロックダウンについて次のように述べています。

ロックダウンを続けることは出来ない。こんなことが続けば失業数はとんでもない規模になり、それを解決するには数年かかることになる。ブラジルの経済は止めることができる状況ではない。そうすればベネズエラのようになってしまう。

※ベネズエラは国内供給の不足分を輸入品に依存する構造ができあがっていたところに、石油価格の下落や産油量の縮小、対外債務の支払いなどで外貨不足が深刻化し輸入が困難になり経済崩壊につながりました。

食料品等を備蓄できる余力などない国民が多くを占め、政府も何も出来ない国の人は働く以外に何も出来ません。そういう現実がブラジルにはあります。ボルソナロ大統領のロックダウン解除を非難する先進国からの声は大きいですが、ブラジル人は少なくともロックダウンを無視して外出せざるを得ない状況だということです。
そういった人々がいるため、ロックダウン期間中にも関わらず感染者数が増え続けています。

ですが、こういった悪い話題ばかりではありません。ヨーロッパや米国の一部の州ではロックダウンの効果が出てきているのか、新型コロナウイルス感染拡大ペースに鈍化の兆しがみられています。そして、リーマンショック時と違い大企業の倒産がまだ起きていないということも救いの一つです。企業倒産が次々起きていくようであれば更なる悪化もありえますが、大企業の倒産が起きないようであれば3月末がひとまずパニック相場の一区切りとなりそうです。

 

経済指標とコロナウイルスに関するデータ

国内名目GDP

国内実質GDP

出典:日本経済新聞

 驚くべきは、このデータは昨年末までの数字という事です。
10月の消費増税大型台風の影響が出て個人消費が落ち込んだ影響が大きかったからです。この後のコロナウイルスによる数字は反映されていませんから、さらに悪化した数字が次に発表されるという事です。インバウンドによる消費や生産活動低下がいつまで続くのか。経済活動が出来ないために何も生み出す事が出来ないというのは本当に恐ろしい事です。

 コロナウイルスの影響が大きい業種と、個人の消費が支えになっている業種とで2極化しています。
直撃している業種は倒産確率も極めて高そうなので、今後の動向には注視しておきたいですね。

消費、支出

旅行取扱高・百貨店売上高

出典:日本経済新聞

 

コロナウイルス直撃企業

H.I.S(9603) 旅行代理店
ANA(9202) 旅客航空輸送
三越伊勢丹HD(3099) 百貨店

  国外の同業種同様ズタボロの状況です。

EXPEDIA GROUP INC (EXPE) 旅行代理店
DELTA AIR LINES INC (DAL) 旅客航空輸送
MACY’S INC (M) 百貨店
出典:SBI証券

 これらの企業が売り上げを取り戻す事は容易ではありません。
それは、コロナウイルス収まれば元に戻るかと言うとそうとは言い切れないからです。
今の状況下で、人は移動しなくても仕事ができる事に気付き始めています。業種にもよるでしょうが、そういう風にして変化が起こり、合理的なシステムに徐々にシフトしていくからです。
買い物も、百貨店で買わない期間が人々を苦しめるかというとそれはありえません。自宅にいても好きなもモノを買い、好きなモノを食べ、好きな事が出来てしまう世の中だという事に気付き始めているのです。
「旅行」という事に関しては救いがあるかもしれませが、全てが元通りになるという事は無いだろうと思うのです。

とはいえ、企業は生き残るためにアイデアを出し続ける生き物ですから、あの手この手を使って新たなサービスを産む可能性もあります。それはそれで楽しみではありますけどね。

 

コロナウイルスの状況をメモ

世界の新規感染者数(左)と新規死者数(右)

出典:日本経済新聞

1日あたりの感染者数は、4月上旬をピークに緩やかな減少トレンドに。
北米や欧州の増加が落ち着きを見せ始めている一方で、ロシアやブラジルでの感染拡大が世界全体の新規感染者を押し上げています。ブラジルに関しては冒頭で述べた事が原因です。
アジアの死亡数に突出した数字があるのは、4月17日に中国が死者数を訂正したためです。

 

国内の新規感染者数

出典:日本経済新聞

 4月に緊急事態宣言が出されてからは緩やかな減少傾向となっています。
他国のロックダウンと違い、ある程度人の動きを認めるような対策ではあったものの効果は出ているようです。
政府の政策に不満の声は上がっていますが、結果として今のところは収束に向かっているということは良いことだと思います。

 

コロナの裏で動く原油への不安

WTI原油先物

出典:SBI証券

 4月21日、NY原油先物市場で「5月物」の原油価格がマイナスになりました。
原油価格がマイナスになるのは史上初の出来事なのですが、なぜこのような事が起きたのか。
原油が下がった理由、価格がマイナスになった理由をそれぞれ簡単にまとめておきます。

 

原油価格暴落の原因

原油価格が下がった理由は2つあります。

・コロナウイルスが原因で、原油需要が激減したこと
・OPECと非加盟産油国との減産強化の交渉が決裂したこと

これらが主な原因です。
では、それぞれを説明していきます。

原油の需要が激減した理由

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、世界中で航空機の減便工場停止が相次いでいます。
そのため原油をガバガバ使う業種が止まってしまったため、原油需要が大きく減ってしまったのです
原油が必要無いとなると、原油価格の先行きを懸念する投資家たちが「原油は供給過多になるだろう」と考えて安い価格を値付けをしてしまうため、先物価格が安い値段で取引される事になるわけです。

減産交渉決裂により原油価格が暴落

そもそもなぜ減産する必要があったのか。それは産油国とアメリカのシェールガスとが深く関わってきます。
原油よりも生産コストが高いシェールガスが登場してから、産油国は協力してシェールガスを潰すため、原油価格を引き下げるために、あえて原油の産出量を増やした事がありました。しかし、原油の収入に頼っている産油国は、原油価格の下落で収入が減ってしまい、自分で首を絞める結果となったのです。
そこで、産油国どうしが協力して原油の産出量を減らして供給のコントロールを行い、原油価格を高く維持するようになったのです。

 そのため、産油国どうしの協調減産が維持されていましたが、3月にOPECとロシアなどの非加盟産油国との減産強化の交渉が決裂しました。サウジアラビアの減産要求を拒否してしまったためです。

OPECプラス会合、追加減産で合意なし-ロシア反対で協議決裂
石油輸出国機構(OPEC)加盟国とそれ以外の主要産油国で構成するOPECプラスは6日、追加減産で合意できず、協議は決裂した。サウジアラビアが一段の減産を迫ったが、ロシアは拒否した。複数のOPEC代表が明らかにした。

その結果、各国が4月から原油の生産を減らす事が出来ず、需要に対して供給が多くなったため原油の価格が下がってしまったのです。

 

マイナス価格というカラクリ

「マイナス価格というのは一体どういう事なのか」、この事にも触れておきます。

これは、わかりやすく言うならば「原油を保存する容器がいっぱいになってしまった」という事です。

原油需要の激減により、使われないままの原油が世界中にあふれてしまい、世界中の原油貯蔵庫にこれ以上入れられない状態なのです。
当然、原油を引き取っても保管する場所がないため、原油を供給する側はお金を払ってでも引き取って欲しいということになります。汚い・重い・処理出来ないと悪いことずくめになってしまった原油はゴミ以上に厄介者。
というわけで、先物取引価格がマイナスになったということです。需給バランスが元に戻ればこの事については解消しますが、果たしていつになるのか。

 

最後に

グッドニュースが無く、将来が悲観的な状況にありますがいつだって経済はこのような困難を克服してきました。こんな時こそ、彼の言葉を思い出すべきなのではないでしょうか。バフェットの強気な姿勢はいつも勇気をもらえますね。

最後まで読んでいただき ありがとうございました♫

ころすけ(@korosuke_money)

ころすけ

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